2009年2月6日金曜日

しばらく停滞していますすみません

現在も日本帰国中の作成者です。すみません。ここのところ更新が滞っています。しかし今後少しずつでも続けますのでどうぞよろしくお願いします。
質問等ありましたらコメントをおのせください。
コメント機能をつけました。間違い等ありましたら突っ込みをいれてくださるようお願いします。なにぶん個人のブログ。読みづらいこともあるかとは思いますが、少しでも広まってくださることを祈っています。
ロンドンに留学してみようかな、ちょっと旅行に行くついでにダンス見てみようかなと思っている方に、ぜひ見ていただけたらと思います。お知り合いの方にもお伝えいただけると幸いです。

アーティストがイベントを作るのか

we danceというイベント内で質問がでたため、補足します。

そもそもwe danceというのは岡崎さんの呼び声でダンサーたちが集まり自分たちがやってみたかったことを横浜開港記念館という一件の建物を使って同時多発的に現実化させようというプロジェクトだったと思っています。その中でダンサーがもっと主体的になって企画運営をすべきということがでてきました。
ロンドンはどうですか?という話しがでたので簡単に説明すると。
振付家、ダンサーとマネージメントやオーガナイザーは別物です。が、とても密接に結びついています。というのも多くの元ダンサーがそのような仕事に就いているからです。年齢や家族を支えなければということもあってダンサー業をやめた人々がそれでもダンスを愛していて、ダンスを広める仕事についていることがよくあります。またダンサーとして時々おどっているけれどアルバイトでオーガナイズをしている現場を手伝っている子も多いです。(ちなみにダンサーとしておどるのはお金にならないこともあり得ますが、このようにお仕事として従事する場合、収入になります。経済活動として1つのビジネスとしてダンスがとらえられていると考えてください)ダンスをもっと広めるためにどうしたら良いか、ダンサーが生きていけるようにするためにどのように社会に働きかけたら良いかは振付家だけで考えてもやはり難しい。少し大きな視野で考えることが必要です。また一人一人の動かせる範囲は結構狭いです。広い視野を持って全体を動かすにはリーダー的な存在が必要で、それはアーティストというか振付家の範囲を超えてしまいます。
プレイスではアーティストデヴェロップメントという部署があり、若手ダンサー/振付家の活動を支援しています。単に情報を与えるだけでなく、彼らの状況を把握し、各種イベントなどをたくらんだりしています。学校内の施設(例えば劇場)を使っての公演がメインですが、ワークショップなどを開いたり、インプロジャムなどの情報をながすこともあります。
gDAでも多くのダンサー予備軍が企画運営を行なっています。ただ、そのイベントでおどる人と企画運営者は異なります。そうしないとパンクするので。だから継続的に入れ替わり助け合いながら補完しあいます。we danceは継続していくものなのか?というのが私の密かな疑問ですが、おいておきます。
集団だからこそできることというのがあります。それを作り出すのも広義においてアートです。が、無理して何でもやらなきゃとなるとパンクしてしまう。そのためにも助け合いが必要です。
私はこれらのイベントを作る/オーガナイズするという作業はダンサー/振付家も関わるけれど多くの人の協力が必要で、それをビジネス的になりたたせるのも1つの能力だと思っています。それがまた続いていくためにも、このような人が増えていけば良いと思っています。私ももっと勉強しなければいけません。(今回助成金申請というものをはじめてしてなきそうになりました。)

マネージメント会社

ロンドンにはダンスのマネージメントを専門にやっている会社が複数あります。これは先日JOUさんの企画でロンドンのダンス事情をお話しする会で疑問に思われた方がいるのでつけくわえとしてのせておきます。
どのようなシステムかというと、所属アーティストの方針を理解した上で仕事を探し集めてくるといったところでしょうか。その他にもツアーを組み立てたり、ダンサーのビザ問題などを解決したりしてくれる強い味方です。私のいたラッセルマリファントカンパニーは元々CUEというところに所属していて、Gwenというひとがマネージメントをしてくれていました。一人(とアシスタント)で6団体ほどを見ていたため、ラッセルの日は2日分。他の日は他の仕事をしているという感じです。このようにすることでマネージメント経費を削減できる他、海外公演などの縁をつなげやすくすることができます。例えば劇場規模にあわせて紹介するカンパニーをかえられる、別カンパニーの公演でいったついでに宣伝してくる、フェスティバルに自分のところのカンパニーを複数いれることができる等。せっかく作られた人脈をフルに利用しようというわけです。
当時アシスタントとして働いてくれていたクレアは独立してMorton Bates companyを設立。友人のジョーと一緒に(会社名は彼らの名字からきている)現在ロンドンの若手どころを一手にひきうけてがんばっています。彼女たちの年齢は20代後半、まだ若いですが、今後が楽しみです。
なお、現在ラッセルカンパニーはフィリップというサドラーズからのマネージャーを呼ぶことになりました。彼はラッセル個人プロジェクト、カンパニーワークの他ウィールドンダンスも担当。おかげで、1月はオーストラリアにべったりだったそうです。真夏のオーストラリア。
このようなマネージメント会社に働いているこの中にはダンサーも多くいます。何日かはアシスタントという形で働いてお金を稼ぎ、おどるときはおどる。勉強をかねて学びます。基本的にマネージメント会社が複数できるということはそれだけ仕事として働く収入を得られるということでもあります。

このブログをかいている人の情報

プロフィールの項目はありますが一応私本人の情報を提示しておきます。下のプロフィールにも情報がありますが参考までに。作品上演の依頼等も随時うけつけています。今後ともどうぞよろしくお願いします。
なお、興味のある方は倫敦の踊子ブログもご覧ください。

木野彩子(きのさいこ)


札幌生まれ。幼少よりモダンダンスを始める。大学にて舞踊教育学を専攻。 卒業後は牧野京子のもとで学びながらソロを中心に自らの身体と向かい合った作品作りを続けている。”Edge”でYokohama solo duo competition2003横浜市芸術文化振興財団賞を受賞。 2004年より文化庁在外派遣研修員としてパリで研修、2005年よりロンドンにてRussell Maliphant Companyのダンサーとして活動をしながら、自作を発表している。

My Works:
“IchI”
The Place Prize 2008 ( London)
Alies Sluiter( music),Jackie Shemesh( lighting),針生 康(装置),上野天志 (ダンス)とのコラボレーション

“The three cornered world”(18min)
Resolution! 2008 at The Place theater (London)
Danse Box at Espace culturel Bertin poiree (Paris)
Spring loaded at The Place theater(London)

“OVO”(18min)
Yokohama solo duo competition 2007at 横浜赤レンガ倉庫一号館ホール
ダンスビエンナーレソウル2007at Seoul
Resolution! 2006 at The Place theater (LONDON)

“Jump for joy”(15min)
ダンスビエンナーレ東京2004show case at 青山劇場フリースペース

“静かに狂う”(1h)
ラボセレクション 2004 at 横浜 ST spot

“箱女”(18min)
Yokohama solo duo competition 2004 at 横浜赤レンガ倉庫一号館ホール
城戸晃一とのコラボレーション

“KINOHAKONOKO”(1h)
at岡本太郎美術館
ヒグマ春夫とのコラボレーション

“In the room”
Korea Japan dance contact 2003 at Seoul
鈴木伸明(音)溝口達也(美術)とのコラボレーション

“Edge”(15min)
Yokohama solo duo competition 2003 at 横浜赤レンガ倉庫一号館ホール
横浜市芸術文化振興財団賞
Japan Korea dance contact at 青山円形劇場
Next wave dance Korea 2003 at Seoul