2009年1月12日月曜日

ロンドンの若手振付家⑤ 3人のベン

ロンドンには3人のベンがいる。
なぜかわからないが3人とも似たような名前のカンパニーなので、いつもまちがえる。私だけでなくエディ(プレイスダイレクター)もそういっていたので、狙っているのだろう。
Place Prize 2008振付家。20作品のほとんどを見て、これがファイナルに選ばれたら私は納得できるのにと思った、「ダンス(劇場の)とはなにか」を覆す作品。そもそも夏休みのリハーサル期間中から話しはスタートする。「作品を作るのにボランティア募集」という張り紙があちこちにはられていた。「しかし集まらなかったのだ」という。「だから今この場で勇気あるボランティアの協力を頼みたい」ステージ上にあげられた観客はきんきらきんの恰好にさせられて、なぜかディスコダンス開始。観客にもキラキラ眼鏡を配り、ミラーボールをまわし、お祭り騒ぎを起こして作品は終わる。計画的確信犯。
振り付けというものの概念をぶっ壊したという点で画期的で、その伏線(思い返せばチラシはってたなとか)を張り巡らしていた様を思い出し「やられたと思う」作品。しかし審査員には理解ができなかったらしく、ファイナルへは通過できなかった。ちなみに普段はこの人普通の作品を作ります。ついでにアシスタントとしてでてたダンサーはとても良く動けるダンサーとして知られた子。
The dog kennnel hill project率いる振付家。PlaceのSpring loadedなどで作品を発表する常連振付家の一人。手堅くきっちりおどりつつ、ユーモアを含める手法に定評がある。なぜかアフロヘア。かっこいいダンサーさんなのだけれど、ファッションセンス変だよねという私の友人の意見。
☆Ben Duke
Lost dog 率いる振付家。ちなみにこのlost dog の照明はJackie Shemesh 担当。今プレイスが大事に育ててる振付家第1位ではないだろうか。
インタビューがでているのでこちら
ダンサーが総入れ替えするなどの危機を乗り越え、確実に活動を続けている。彼のところのダンサーはとても個性的な人が多く、エネルギー量も高い。それを扱いこなせるということはつまりは構成力がある人なのだろう。

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